「英語が話せるから旅行業界に転職したい」「インバウンド観光の仕事を探している」「総合旅行業務取扱管理者試験の英語対策が知りたい」——英語力を旅行業界で活かしたいと考える方からのこうした声は年々増えています。訪日外国人旅行者数が2024年に過去最高を記録し、政府が2030年に訪日客6,000万人を目標に掲げる中、旅行業界における英語人材の需要は急速に拡大しています。本記事では、英語を活かせる旅行業界の職種・求められるスキルレベル・旅行業務取扱管理者試験の英語科目との関係から、英語力を武器にキャリアアップする具体策まで、2026年最新情報で徹底解説します。

旅行業界における英語需要の現状
インバウンド拡大がもたらす英語人材の需要増
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2024年の訪日外国人旅行者数は年間3,500万人超に達し、コロナ前の最高記録を大幅に更新しました。2030年の目標である6,000万人に向けてインバウンド市場はさらなる拡大が見込まれており、旅行業界全体で英語対応ができるスタッフの確保が急務になっています。従来は英語を話せることが「あれば嬉しいスキル」だった旅行会社のカウンター職も、今や英語対応が採用要件に加わるケースが増えています。
旅行業界で英語が必要なシーン一覧
旅行業界で英語が活躍する場面は多岐にわたります。英語スキルが求められる具体的なシーンを業務別に整理します。
| 業務シーン | 必要な英語スキル | 主な職種 |
|---|---|---|
| 外国人旅行者への窓口対応・予約受付 | 日常会話~ビジネス英語(TOEIC 600~730) | カウンターセールス、コールセンター |
| インバウンド旅行商品の企画・仕入れ | 交渉英語・書面作成(TOEIC 730以上) | 商品企画、仕入れ担当 |
| 海外ホテル・航空会社との連絡・交渉 | ビジネス英語メール・電話(TOEIC 730以上) | 手配担当、バックオフィス |
| 外国人グループのツアー添乗・引率 | 実用英会話~通訳(TOEIC 800以上) | 添乗員、通訳ガイド |
| 外資系OTAや海外旅行会社との業務提携 | ビジネス英語(TOEIC 800以上)・業界専門英語 | 法人営業、アライアンス担当 |
| 旅行約款・契約書の英文対応 | 法律英語・専門的読解力(TOEIC 800以上) | 法務、コンプライアンス担当 |
| SNS・ウェブサイトの多言語コンテンツ運用 | 英文ライティング(TOEIC 730以上) | マーケティング、コンテンツ担当 |
英語を活かせる旅行業界の職種・企業一覧
外資系OTA・グローバル旅行会社
Booking.com、Expedia、Trip.comなどの外資系OTA(オンライン旅行代理店)は、日本法人でも英語を使う機会が多い職場環境です。本社との会議・レポート・チャットが英語中心であることが多く、日常的な英語運用能力が求められます。旅行業法の知識と英語力を兼ね備えた旅行業務取扱管理者資格保有者は、こうした企業で特に評価されやすい人材です。
- 必要な英語レベル:TOEIC 750以上が応募要件の目安。ビジネスメール・英語会議への参加が日常業務
- 旅行業務取扱管理者資格の位置づけ:日本の旅行業法を正確に理解できる資格保有者として、コンプライアンス・法務部門や旅行商品の日本語対応部門で重宝される
- 求人動向:旅行テック・デジタルマーケティング・カスタマーサポートなど、IT×旅行の複合スキルが求められるポジションが増加中
インバウンド専門旅行会社・着地型観光事業者
訪日外国人向けツアーを専門に扱うインバウンド旅行会社や着地型観光(ランドオペレーター)は、旅行業務取扱管理者資格と英語力の組み合わせが最も直接的に活きる職場です。観光地の現地案内・ホテル手配・体験プログラムの企画まで、英語を使った旅行業務の実践が日常となります。
- 旅行サービス手配業(ランドオペレーター):旅行業法2018年改正で登録制度が創設された業態。旅行サービス手配業者としての登録には旅行業務取扱管理者資格と同等の知識体系が必要
- 地域DMO・観光局:観光地域づくり法人として認定されたDMOでは、インバウンド戦略の立案・海外エージェントとの連携に英語力が不可欠。旅行業務取扱管理者資格は旅行業法・約款の専門知識として評価される
- 体験型・アドベンチャーツーリズム会社:農業体験・武道体験・食文化体験など日本独自の体験を外国人向けに提供する新業態。英語でのガイド・予約対応・SNS運用が求められる
クルーズ会社・国際輸送関連
外国船籍のクルーズ会社日本法人や国際輸送(航空・フェリー)の旅行業務部門でも、英語力は必須スキルとなっています。クルーズ旅行は旅行業務取扱管理者試験で「旅客船約款」として出題される論点でもあり、試験学習と実務英語が連動する分野です。旅行業法上の「手配旅行契約」「企画旅行契約」の英語書類処理に旅行業務取扱管理者の知識が直結します。
職種別・英語スキル目安(TOEIC換算)
| 職種カテゴリ | TOEIC目安 | 主な業務 | 旅行業務取扱管理者との関係 |
|---|---|---|---|
| カウンターセールス(英語対応) | 600~730 | 外国人顧客への窓口対応・予約案内 | 旅行業法・約款に基づく書面交付・説明義務の正確な理解 |
| インバウンド旅行企画・手配 | 730~800 | 外国人向け旅行商品の企画・仕入れ・契約 | 募集型・受注型企画旅行の旅程保証・特別補償の英語対応 |
| 添乗員(英語ツアー) | 800以上 | 外国人グループのツアー引率・通訳 | 旅程管理主任者としての旅行業法上の義務 |
| 外資系OTA・グローバル企業 | 750~850 | 英語会議・海外本社レポート・英文契約 | 日本の旅行業法規制の社内コンプライアンス担当 |
| 全国通訳案内士 | 英検1級・TOEIC 800相当 | 外国人旅行者への有償ガイド業務 | 旅行業務取扱管理者とのダブルライセンスで市場価値最大化 |
| 観光行政・DMO(インバウンド担当) | 700以上 | 海外プロモーション・国際会議・英語資料作成 | 旅行業法・観光立国推進基本法の知識を英語で発信 |
旅行業務取扱管理者試験の英語科目と英語キャリアの連動
総合試験「海外旅行実務」の英語問題とは
旅行業務取扱管理者試験のうち、総合旅行業務取扱管理者試験には「海外旅行実務」科目が含まれており、その一部として英文の航空運賃・タリフ・旅程表を読み解く英語問題が出題されます。出題割合は近年5~10問程度(全体の10~20%程度)とされており、英語が苦手な受験生にとって得点差がつきやすい科目です。逆に英語力がある受験生には「得点源」になる科目でもあります。
| 英語出題パターン | 内容 | 英語力との関係 |
|---|---|---|
| タリフ(運賃表)の読み解き | 英文のIATA運賃表・条件表を読んで計算・判断する問題 | 英語読解力があれば文脈から条件を正確に把握しやすい |
| 航空会社・空港コード | IATA2レターコード・3レターコードの英語略語 | 英語の略語に慣れていると暗記が容易。実務経験があれば自然に習得済み |
| 英文旅程表・ホテル確認書 | 英語の旅行書類を読んで設問に答える | 実務で英語書類に触れている受験生は初見でも対応しやすい |
| 英語の旅行業法文書 | 英語で書かれた約款・契約条件の読解 | 法律英語の基礎知識があれば得点しやすい頻出論点 |
英語力を活かした試験攻略のポイント
英語が得意な方が総合旅行業務取扱管理者試験を受験する場合、海外旅行実務の英語問題で安定した得点を確保することで、苦手な計算問題(NUC・MPM・ROE計算)の失点をカバーする戦略が有効です。英語のタリフ読み解き問題は、英語読解の基本ができていれば専門知識がなくても得点できる問題が多く、英語力を先に活かして他の科目に時間をかける学習配分が効果的です。
- タリフ問題の攻略:IATAの運賃条件は固有の略語が多いが、英語読解力があれば文脈から意味を推測しやすい。頻出略語(OW・RT・HRT・GV・IT等)を先に覚えると効率的
- 英語問題で満点を狙う:英語が得意な受験生は海外旅行実務の英語問題で得点を積み上げることを優先し、他科目の時間確保につなげる
- 実務経験との連動:外資系OTAや英語対応のカウンター職に就いている方は、日常業務で触れる英語書類が試験の英語問題と直結するため、実務を通じて自然に対策できる
英語力×旅行業務取扱管理者資格でキャリアをアップグレードする具体策
英語力と資格取得のステップアップロードマップ
英語と資格を組み合わせてキャリアを構築するためのステップアップ例を整理します。現在の英語レベルと目指す職種に応じて、優先する取り組みを選ぶことが重要です。
| ステップ | 英語目標 | 資格目標 | 目指せる職種・ポジション |
|---|---|---|---|
| 入門 | TOEIC 600取得 | 国内旅行業務取扱管理者 | 国内旅行を扱う旅行会社のカウンター職・外国人受け入れ基礎対応 |
| 基礎 | TOEIC 730取得 | 総合旅行業務取扱管理者 | インバウンド対応カウンター・海外旅行手配担当・OTA日本語サポート |
| 中級 | TOEIC 800以上 | 総合旅行業務取扱管理者+全国通訳案内士 | 英語ツアー添乗員・外資系OTAの旅行業法担当・インバウンド専門会社の管理職 |
| 上級 | TOEIC 860以上・英検1級 | 総合旅行業務取扱管理者+通訳案内士+MICE資格等 | グローバル旅行会社管理職・観光行政(観光庁・DMO幹部)・MICE専門コーディネーター |
英語と旅行業務取扱管理者のダブルアピール戦略
転職活動において、英語力と旅行業務取扱管理者資格の両方を持つ人材は競合が少なく、採用担当者の目に止まりやすいプロフィールを作れます。特に以下のポジションでは「英語+資格」の組み合わせが採用の決め手になるケースが多く報告されています。
- 外資系OTAのコンプライアンス・法務ポジション:日本の旅行業法規制を英語で説明・整理できる人材の需要が高い。TOEIC 750以上+旅行業務取扱管理者資格でダブル評価される
- インバウンド専門会社の管理者選任ポジション:旅行業法上、営業所ごとに旅行業務取扱管理者の選任が義務付けられているため、資格保有者+英語力は引き合いが強い
- 観光立国推進に関わるDMO・行政機関:旅行業法知識を英語で海外発信できる人材は希少。公共機関のインバウンド担当として採用されやすい
旅行業界への就職・転職で英語力をアピールする方法
履歴書・職務経歴書での英語・資格の書き方
旅行業界への転職活動では、英語力と旅行業務取扱管理者資格の両方を「点でなく面で」アピールすることが有効です。単にTOEICスコアを書くだけでなく、「英語を使ってどんな旅行業務を遂行したか」を具体的に示すことで、採用担当者に業務イメージを持ってもらいやすくなります。
- TOEIC・英検スコアの記載:2年以内のスコアを「TOEIC 780点(○年○月取得)」と記載。旅行業界ではTOEICが基準として広く使われている
- 英語業務の具体例:「外国人旅行者への英語対応(年間○件)」「海外ホテルとの英語メール交渉」「英語版旅行案内書の作成」等、定量化できるものは数字で示す
- 旅行業務取扱管理者資格との組み合わせ明示:「旅行業務取扱管理者(総合)資格保有・英語対応可能」という一文で、日本の旅行業法規制の専門知識と英語スキルの両立を明示する
面接での英語・旅行業務スキルのアピール法
旅行業界の採用面接では、英語力を単独でアピールするよりも「旅行業務の知識と連動した英語活用」をアピールする方が評価されます。旅行業務取扱管理者試験で学んだ旅行業法・約款の知識を英語で説明できる経験や、実際に英語を使って旅行業務を完結させたエピソードが最も説得力を持ちます。
- 英語での旅程変更対応エピソード:「ツアー中にフライトキャンセルが発生し、英語で航空会社と交渉して代替便を確保した」「外国人顧客に英語で旅行業法上の取消料を説明した」等、具体的な場面を準備する
- 資格取得の動機と英語の関係:「インバウンド対応の旅行業務に携わりたいため、旅行業務取扱管理者の資格取得と英語力強化を並行して進めた」という学習戦略を語れると高評価
- 英語×旅行業務の将来ビジョン:「英語と旅行業法の専門知識を活かし、将来は外国人旅行者向けの着地型観光商品を企画したい」等、具体的なキャリアビジョンを持って臨む
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総合旅行業務取扱管理者試験の英語出題を含む「海外旅行実務」科目まで網羅した定番テキスト兼問題集。英文タリフの読み方や航空会社コードの解説も充実しており、英語キャリアを目指しながら試験合格を狙う方に最適な一冊。
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